最終更新:2021.8
台湾は日本同様に駅弁文化が浸透しています。
様々な駅で販売される多種多様な弁当は台湾鉄道旅行に彩りを添えてくれます。
今回はそんな台湾の駅弁をご紹介致します。
台湾では弁当のことを便當(ビェンダン)と呼びます。
そんな便當の特徴は出来立ての温かい状態で提供されること。
ホカホカの美味しい状態で食べることに特化しているので消費期限はなんと2時間です。
日本の駅弁は常温販売なので冷えた状態でも美味しさを保てるように作られていますが台湾は真逆の考え方ですね。
駅弁を販売している事業者はいくつかありますがまずは台湾鉄道管理局、通称“台鐵”です。
台湾鉄道管理局の駅弁で最も有名なのは「台鐵便當(八角)」です。
「八角排骨便當」と表記される事もあります。
値段は80元、日本円換算で約300円です。
排骨飯(パイグーパン、パイコーハン)の弁当でご飯の上に大きな骨付きスペアリブとゆで卵が乗っています。
お供にシシャモフライ、湯葉など駅ごとに違う副菜数品が入っています。
商品名の八角とは、八角形の容器に入っていることと八角という香辛料が使われていることが由来でしょうか。
甘辛いタレに浸された揚げ豚がクセになる逸品で台湾に行ったら必ず食べるようにしています。
オススメなので是非食べてみてください。
台鐵便當で一番安いのが「台鐵便當(經濟)」
「懷舊排骨便當」と表記される事もあります。
値段は60元、日本円換算で約230円です。
スペアリブとゆで卵、湯葉、そして駅ごとに違う副菜が入ったシンプルな便當で、上の八角便當より副菜は少なくなっています。
何と言ってもこの値段でこのボリューム…!とにかく安い、安すぎる。
茶色一色で見た目はあまり良くないかもしれませんが、味はとても美味しいです。
この便當のみ紙製の容器で蓋には可愛いらしいイラストが描かれています。
他の台鐵便當はプラスチック製の透明な蓋なのでイラストを楽しめるのは「台鐵便當(經濟)」の特権です。
鉄道事業は赤字で便當販売は黒字な台湾鉄道管理局は“便當管理局”と揶揄されることもあるそう。 それほど人気なんですね。
台鐵便當には他にも様々な種類があるので台湾旅行の際は是非ご賞味下さい!
続いて台湾高速鉄道の便當を紹介します。
台湾版新幹線である“高鐵”の駅でも駅弁が販売されています。
その名も高鐵便當! 値段は100元、日本円換算で約350円。
ポーク・チキン・ベジタリアンの3種類あり、ここではポークを紹介します。
高鐵便當(ポーク)の中身は排骨飯。台鐵便當と同じく大きなスペアリブがドカンと入っています。
台鐵便當よりパッケージも中身もオシャレですね。
そして台鐵との大きな違いは骨無し肉を使っているということ。
骨がないのでとても食べやすいです。
台湾東部にある池上駅のご当地便當である“池上便當”
かつては列車に合わせて駅ホームでの立ち売りも行っていたそう。
現在は池上駅付近の売店や台東駅などで売られています。
この便當の特徴はお米が美味しいこと!
池上は台湾有数の米どころで、池上米は台湾で一番美味しいと言われるほどです。
また容器の木箱にもこだわっているようで吸湿製の良い木材を使用することで、米がベチャベチャになるのを防いでいます。
実はこの便當、色々な会社が“池上便當”という名前で販売しているので値段も味も多種多様です。
池上駅周辺に複数店舗あるので食べ比べしてみると面白いかもしれませんね。
紹介する駅弁は以上です。今後台湾へ渡航した際には順次更新していきたいと思います。