2020年10月訪問
2021年08月再訪
北海道、稚内沖に浮かぶ日本最北の離島である礼文島。
この最果ての島では、かつて東京で走っていたバスが余生を送っている。
銀色車体に赤帯を巻いた首都圏ではお馴染みの東急バスカラー。
東急エリアから遠く離れた礼文島でも同じ塗装のまま活躍している。
この島でバスを運行する宗谷バスは2009年まで東急グループだったこともあり、東急バスからの中古車を塗装を変えずに走っている。
東急グループから離脱した現在もその色は健在だ。
内陸に入って行くと原野の中を突き進む光景を見ることが出来る。
北海道らしい風景であるが、北海道本土にはこのような場所を走る路線バスは中々無く礼文島ならではの光景だ。
路線バスで使用される車両は東急カラーのエアロスターとエルガが主力。
東急バスとして大都市で走っていた当時の装いのまま活躍している。
断崖絶壁の道を走るラッピング車両。
この車両は東急時代は新横浜-溝の口第三京浜経由で結ぶ直行バスで使われていた。
直行バスとして毎日自動車専用道路を快走していた車両が、今では絶景のローカル路線で使われているというのは感慨深いものがある。
車両紹介
東急バスから移籍してきたエアロスターノンステップ。
礼文島の車両は殆どがこのような都会的な低床バスだ。
前乗り前降り方式のため中扉は使用されていない。
これらの車両の導入によって古いトップドアのブルーリボンは全て引退している。
一大観光地である礼文島には観光タイプのバスも多い。
三菱ふそう製のエアロバスが大半を占めているが、2階建てのエアロキングも1台在籍している。
路線バス、観光バス共に東急バスの面影を感じられる礼文島に皆さん一度訪れてみては如何でしょうか?