2022年2月更新
かつては鉱業が盛んで多くの“炭鉱集落”が存在した北海道。
その多くは炭鉱の閉山と共に姿を消していきましたが、美唄市南美唄では炭鉱閉山後も住宅地が残り続けていて、今も当時の建物が多く残っています。
北海道の炭鉱集落の中では最も当時の面影がそのまま残っているエリアではないのでしょうか。
古くからの幅の狭い道路や未舗装道路が残っている南美唄には、美唄市中心部との間を結ぶ路線バスが運行されています。
それが美自校観光バス(美唄自動車学校)の南美唄線です。
南美唄線の魅力はやはり狭隘区間がある事。
しかもかなり狭い! 道もボコボコ!
狭隘路線が非常に少ない北海道において、この路線は再狭レベルでしょうか。
車幅ギリギリまで雪が迫り出す道。
離合可能箇所も少なく対向車が来ると一苦労です。
幸い通行量が少ないので離合機会はあまりありませんが…。
車両紹介
この路線で使われている4055号車は前後扉、逆T字窓の三菱ふそうエアロミディ。
塗装からも分かるように元京都京阪バスのU-MKです。
移籍前はLEDの行先表示でしたが現在は幕(紙?)に戻っています。
他の車両は小型車ですが4055号車は中型車。
最古参ということもあり冬季の稼働率は高くありません。
こちらの783号車は奥能登バスから移籍のエアロミディME。
上記のエアロミディMKにそっくりな車両ですが、こちらは車幅2mの小型バス。
狭隘路線にピッタリな車両ということで冬季の稼働率も高いように感じます。
こちらは美唄市民バスから移籍した日野リエッセ。
南美唄線はMK、ME、リエッセの3台のうち1台が日替わりで運用に就くことが多いようです。
因みに、この写真にも写っていますが南美唄地区にあるバス停の多くはボロボロになっていています。
1497号車はトップドアで観光顔のエアロミディMK。
丸型4灯ヘッドランプが特徴的な自家用デラックス仕様です。
上述の4055号車に似た塗装ですが美自校オリジナルカラーとなっています。
乗合登録の車両ですが運用に入ることは中々ありません。
車両も風景も多彩な南美唄線、皆様ぜひ乗ってみてはいかがでしょうか。
運行本数は1-2時間に1本ほどですが、南美唄地区の狭隘区間を経由する便は僅かなので注意が必要です。
狭隘路線を通るのは下13条経由の便です。