大空団地線マルシェバス
2021年12月執筆
十勝バス(北海道帯広市)では、2021年12月5日〜2022年2月27日の木・日曜日に全国初の“マルシェバス”運行実証実験が行われている。
マルシェバスとは、路線バスに食品や日用雑貨を積みこみ、終点に到着すると即席のマルシェ(市場)に変化するバスのこと。
実証実験では帯広駅〜大空団地を結ぶ路線に投入され、大空団地内で地元デパートの商品等を販売する。
さて、このマルシェバス専用車両として抜擢されたのは191号車。
十勝バスの中でもかなり古い車両で引退も近いと思われていたものの、マルシェバスへの大改造を受け現役続行となった。
フロントグリル風の装飾が付いた前面。
十勝バス残り2台となった方向幕は維持され、マルシェバス専用のコマが追加された。
ライトベゼルは銀色に塗られている。
中ドアより前方は座席スペース、後方は店舗スペース。
商品棚には菓子や惣菜、野菜、雑貨などが並んでいた。
大空団地は近隣にスーパーマーケットや雑貨店は無く、コンビニが1軒あるだけなので定期的にマルシェバスが来るのは便利そうだ。
取材日が日曜日ということもありバスが到着する前から待機列が出来ていた。
運転席はあまり手を加えられず往年の姿のまま。
リアはナンバープレートの位置がマルシェバスへ改造する際に移動している。改造前はフラッシャーの隙間に設置されていた。
351号車(KC-HU2MMCA)との並び。
グリルやベゼルカラーの差だけで全く違う車種のように見えてくる。
見比べてみると分かりやすいが黄色の色合いも若干違うらしい。
2021年12月13日撮影