宮崎県内全域に路線を展開する宮崎交通。
車両を長い期間使い続ける傾向にあり、令和の時代においても1980年代製の古参車が多数在籍している。
また、低年式車両でも綺麗に整備されているのが特徴的だ。
今回はそんな宮崎交通の古参車両を紹介する。
日野 レインボーRJ/RR
宮崎22か719 P-RJ172BA 1986年式
他社ではまず見かけなくなった1灯レインボーRJも宮崎では多数が現役。
写真の719号車は2022年現在36歳と全国的に見てもかなりの長寿車両だ。
車体に目立った痛みは見られず丁寧に整備されている。
宮崎22か830 P-RR172BA 1988年式
1988年式以降はエアサス車のレインボーRRが導入された。
1灯レインボーはRJとRR合わせて2022年現在は10台以上が現役だ。
他の地域からはとうの昔に姿を消している車両なだけに宮交の物持ちの良さは突出している。
宮崎22か915 P-RR172CA 1990年式
こちらも同じP-PRだが、モデルチェンジをして外観が変更となった。
外観的な最大の変更点は前灯が丸目2灯ずつとなったこと。
この型式の車両は製造期間が短かったこともあり宮崎交通では少数派である。
いすゞ ジャーニーK
宮崎22か1051 U-LR232J 1994年式
いすゞの中型車“ジャーニーK”は地方に配置されている車両が多く、宮崎市内はあまり見かけない車両だ。
市内ではP-LRよりもU-LRをよく見かける印象がある。
宮崎22か771 P-LR232J 1986年式
県北の延岡営業所管内では主力の“ジャーニーK”
次から次へとP-LRがやってくる光景は圧巻だ。
延岡エリアには狭隘路線も多く、写真のような車幅ギリギリの道を走行する姿は迫力満点だ。
三菱 MK(エアロミディ)
宮崎22か715 P-MK116J 1986年式
三菱の中型スケルトンバス第一世代のMK。
宮崎交通の個体は日本最後のMK116であった。(2017年に廃車済み)
車両を長期間使用するため今後も「日本最後の○○」というような個体が出てくるかもしれない
宮崎22か1016 U-MK517J 1993年式
モデルチェンジ後はエアロミディという愛称が与えられている。
宮崎では多数現役だが全国的に見ると非常に希少な車両だ。
日産ディーゼル RM
宮崎22か819 P-RM81G 1988年式
全国的に見るとかなり貴重な富士重工16型Eも宮崎では多数現役。
いかにも「昔のバス」といった佇まいのお陰がファンも多い車両だ。
しかし、寄る年波には勝てず現在は退役が進んでいるそう。
宮崎22か903 P-RM81GR 1990年式
P-RMは1990年式のみエアサス車が導入され、型式の末尾に“R”が付いている。
日産ディーゼル UA
宮崎22か866 P-UA33L 1989年式
宮崎交通では珍しい西工58MCの866号車。
日南所属で宮崎-飫肥間の路線で使用されていたが2021年に宮崎市内に転属している。
宮崎22か870 P-UA33L 1989年式
富士重工17型Eを架装したP-UA。
新車のようにピカピカであるが80年代製の古参車だ。