13 Oct. 2019
極東ロシアに位置する沿海地方の州都ウラジオストク。
日本からも程近いこの都市にも路線電車が運行されています。
ここで走っている車両の一部はソ連時代に製造された車両たち。
今回はそんな路線に焦点を当ててみました。
ここでの主力車両はソビエト連邦時代に製造されたKTM-5M3。
総生産数10000両以上と世界で最も多く製造された路面電車車両です。
同じく東側諸国でお馴染みのタトラカーとは違い草臥れたような外観が印象的です。
原色である赤白ツートンカラーの車両も何両か在籍していました。
こちらはKTM-8。
KTM-5M3の後継型でウラジオストクでの最大勢力です。
単車ですが4ドアという日本ではお目にかかれない仕様となっています。
ソ連崩壊後のサンクトペテルブルグで製造されたLM-93。
ウラジオストクでは少数派の車両です。
先頭部に掲げられたアムールトラの紋章はウラジオストクの市章となっています。
このような市章付きの車両は何両か存在するようです。
ウラジオストク最古参のRVZ-6M2。
ソビエト連邦時代に製造された車両です。
他形式とは違いアメリカのPCCカーのような外観が特徴で、現在はほぼ動態保存扱いで残されていると思われます。
ポリクニカ電停周辺は緑化軌道区間となっています。
ウラジオストクのトラムは軌道上が緑化されている区間が多く併用軌道はあまり残っていません。
ところ変わってサハリンスカヤ電停周辺へ。
ここは線路沿いに木が並ぶ区間で一部のファンの間では有名撮影地として知られています。
やって来たのは青と白のコンビネーションがカッコイイ280号。お気に入りの塗装です。
ノヴォジロヴァ〜サハリンスカヤで列車がすれ違うダイヤのため離合シーンも頻繁に見ることができます。
サハリンスカヤ電停。
プラットホームは無く歩道上で乗降しています。
目の前で信号のない道路と交差しますがノーブレーキで突入していきます。
路線終端のループ線上で折り返しまで待機する車両たち。
北側終端のミンヌイ電停は到着後直ぐに折り返す運用ですが、こちらのサハリンスカヤでは時間調整のため暫く停車する運用になっています。