15-16 Jun. 2019
初めての海外鉄道撮影から帰国してまだ2週間。あの時の高揚感がふと脳裏をよぎったときには、すでに次の航空券を手配していた。
■長項線 礼山駅へ
退勤後、そのまま新千歳空港から韓国へ向け出発。
深夜1時に仁川空港へ到着し、深夜バスと始発列車を乗り継いでたどり着いたのは KORAIL長項線・礼山（イェサン）駅。
長項線は幹線級でありながら非電化という珍しい存在で、長編成の客車列車が高頻度で運転されている。電化が進む韓国では貴重な光景だ。
日の出直後、ホームに重厚なエンジン音が響く。現れたのは朝一番のセマウル号1152列車。
巨大なアメロコと、長編成客車の組み合わせは、まさに迫力満点！
続いてやってきたのは全羅北道を代表する観光列車 「G-train（西海金色列車）」。
足湯付きの車両などユニークな設備が特徴。
■湖南線KTX
長項線の撮影後は列車を乗り継ぎ湖南線へ向かった。
中部の都市、大田から光州方面へ伸びる湖南線では、1日に数本だけ高速列車が通過する。
まず現れたのは、フランスのTGV RéseauをベースにしたKTX-Ⅰ。
本家フランスよりも長い20両貫通の長大編成で走っており、そのスケール感には思わず息を呑む。
次に現れたのは韓国オリジナルの高速列車、KTX山川（サンチョン）。
流線型の先頭部は、渓流魚のヤマメ（산천어＝サンチョノ）をモチーフにしたもの。独特なデザインが印象的である。
最後にもう一度KTX-Ⅰがやって来た。
しかも今回は、通常消えていることの多い下部前照灯が点いたままの通過。大変おブイでした。
期待以上の成果に満足し、大田のホテルで一泊。
■忠北線で貨物列車撮影
翌日は早朝から韓国中部の貨物幹線、忠北線へ。
旅客列車は少ないが、貨物列車がひっきりなしに通過する路線だ。
この日撮影した貨物列車には、日本ではほとんど見かけなくなった 有蓋車（日本のワム的存在）が連結されていた。
韓国では今もなお専用貨物・車扱貨物が主流で、多彩な貨車編成を見ることができるのが魅力。
この日の夕方には帰国なので昼頃に離脱。大邱空港から帰路についた。