コルカタ鉄

2023年12月撮影


 

 

2023年末、およそ1年ぶりにインド コルカタに降り立った。

 

目的はもちろんコルカタの路面電車。

前回の訪問時は運休中だった5系統が復活したという噂を聞いたので再訪することとした。

 

 

さらに、トラムの運転本数も以前より増加していて、朝夕はそれなりの頻度で走っているらしい。

前回は2-3時間に1本程度しか走らず撮影成果はイマイチだったので、今度こそはリベンジを果たしたい。






ということで5系統と25系統が発着するEsplanade停留所にやってきた。


しかし、待てども待てども電車は来ない。
早朝に25系統の新型車両(非ブイだったので写真は割愛)が1往復走っただけで、結局ラッシュ時間帯は1本も電車が来なかった。
 

そして……
実は本日最終の営業列車
実は本日最終の営業列車



ラッシュが過ぎた9時40分頃、ようやく5系統と書かれた電車がやってきた

今回の目的である5系統の運転が確認出来たので一安心。


まずは5系統と25系統の分岐点まで先回りして先ほどの列車を迎え撃つことに。

しばらくすると列車がやってきたのだが、なんと5系統ではなく25系統の線路に入りそのまま走り去ってしまった。どうして……





Esplanadeの交差点に進入する125号「Balaka」
Esplanadeの交差点に進入する125号「Balaka」



13時30分頃、3時間ぶりに電車がやってきた。

普通の電車ではなく団体専用の観光列車らしい。


この車両は125号「Balaka」という2軸単車。

コルカタ市内を周遊する特別列車として時々走っているらしく、この日はパーティー列車として5系統の区間を往復していた。




せっかく珍しそうな電車が出てきたので、タクシーをチャーターしてBalakaを追いかけることに。


5系統区間を進むレトラム
5系統区間を進むレトラム
コルカタ名物 アンバサダーのタクシー並ぶ
コルカタ名物 アンバサダーのタクシー並ぶ



タクシーで先回りして何度も撮影している途中、電車を見失ってしまい撮影終了。

5系統の末端区間が激ブイなので、ぜひとも写真を撮りたかっただけに残念すぎる……。

どこかの駅で折り返してしまったのだろうか。




 

 

この後も貸切ではない電車が来ると信じてEsplanadeで待機すること約4時間。

遂に何も来ないまま日没を迎えてしまった。この前年に訪れた時は2-3時間に1本程度は走っていたので、今回は列車本数がかなり減少している。

 

 

そのまま夜間も待ち続けていると……

 

夜のEsplanade交差点に進入する125号「Balaka」
夜のEsplanade交差点に進入する125号「Balaka」



20時頃、またしても125号「Balaka」が登場!

電車が来るのは6時間半ぶり。とてもトラムとは思えない運行頻度である。(しかも午後は団体列車しか来てない)




Esplnade駅でバルブ撮影
Esplnade駅でバルブ撮影
サイドリザベーション区間を行く
サイドリザベーション区間を行く

コルカタ交通3点セット(トラム、アンバサダータクシー・タタバス)

 

 

何枚か追っかけ撮影した後は、次の列車を求めて深夜まで待機していたのですが、結局何も来ないまま1日が終了。 

この日コルカタトラム北部区間で走っていた列車は、25系統2本、貸切電車2本の計4往復のみ。

いくらなんでも少なすぎでは?

 

何よりつらかったのが、いつ来るか分からない電車をインドの混沌空間で待ち続けること。

日本の線路際なら無限に待てるのですが、コルカタの街角で10時間以上待機するのは本当につらかった。

 

 


 

 

翌日もトラム撮影!

……のはずでしたが、疲れ果ててしまったので地下鉄で静養することに。

 

 

インドの半蔵門線
インドの半蔵門線



80年代に開業したインド最古の地下鉄である1号線は、東京の地下鉄のような独特な雰囲気があります。

デリーやムンバイのピカピカなメトロとは明らかに違う、古くて薄暗い感じはまるで銀座線のよう。






コルカタ地下鉄にはトラムに負けない激ブイ電車がいます。
それがこのICF3000系電車。半蔵門線や千代田線によく似た前衛的なデザインの車両です。

開業当初の雰囲気を残すこの車両は現在退役が進んでいて、既に半分以上の列車が新型車両になっています。
今日はそんなICF3000系を追い求めることに。



ホーム端に壁が無いので闇鉄には最適
ホーム端に壁が無いので闇鉄には最適
セントラル駅の旧ホーム
セントラル駅の旧ホーム
各駅のホームに設置してある有料の体重計。意外にも利用者は多かった。
各駅のホームに設置してある有料の体重計。意外にも利用者は多かった。


地下鉄は10分間隔で走っていたので存分に撮影出来ました。6時間待っても来ないトラムはなんだったんだ……。


これにて2日間のコルカタ滞在は終了。トラムが不完全燃焼なのでまた訪問したいところですが、正直もう行きたくない感があります。