2021年5月撮影
岩手県一ノ関市に立地する岩手サファリパークに行ってきました。
園内で使用されるサファリバスは系列の東北サファリパークよりも旧型車の割合が高く、1980年代製の車両が多数活躍しています。
2021年時点での在籍車をほぼ全て撮影したのでご報告致します。
※許可を得て撮影
日野ブルーリボン P-HT233BA
都営中古のP-HTは1台確認しました。1987年式です。
東京都交通局(品川?)→JRバス東北(福島?)→東北サファリパーク→岩手サファリパークという経歴を辿っているようです。
窓周りには都営時代の緑色が、中扉周りにはJRバスの青+銀+白色が見え隠れしていますね。
東京都交通局ではR代として導入された車両で、扉窓に「自動扉」表記がある最終世代となっています。
令和の時代になってもこの車両が稼働状態にあるのは大変喜ばしいことですね。
スタッフの方によると「つい最近古いバスが1台引退した」とのことですが、もう一台いたP-HTのことでしょうか。
元福島交通のP-MPは複数台在籍しています。
ホワイトタイガー1号を名乗るこの車両は右側後輪のタイヤハウス周りに福島交通の塗装が見え隠れしていますね。
また、リアに家庭用冷房用の室外機が載せられています。
それにしてもウインカーが凄いことになってますね…。
こちらも元福島交通のP-MPです。
ホワイトタイガー2号と書かれています。
前後扉+短尺+板バネのエアロスターMは福島交通で大量に導入されたバスです。
1号と違い室外機は載せられていません。
トラを模した塗装のP-MP、元福島交通かと思われます。
側面の幕板部にサーチライトが取り付けられていますがナイトサファリ用でしょうか?
セーフティウィンドウは黒く塗り潰されています。
色も含めて一番路線バスっぽさを残しているのでお気に入り車両です。
元福島交通のP-MKは3台確認しましたが、この日稼働していたのは1台のみでした。
マフラーの横でエンジンが剥き出しになっていて観察することが出来ました。
この世代のエアロミディは全国的にもかなり貴重な車両ですよね。
僕はこのバスに乗ってサファリエリア内も体験しましたがとても楽しい経験になりました。
大型ショートのセレガFCです。
P-規制車が殆どを占める同園では珍しく新しめの車両です。
メトロ窓+ハイデッカーはエサやり体験等がやりづらそうでサファリバスには不向きな気もしますが…
リア側しか撮影していませんが高床タイプのバスはもう1台いました。
ボディは富士重工7Mでシャシはいすゞと思われます。
中型路線車もいればハイデッカーでリクライニングシート装備の大型観光バスもいたりと車両のグレードに幅がありますね。
一際目を引くトラの装飾が施されたバスは元福島交通のP-MPです。
なんと1985年式! 最初期のエアロスターです。
現在稼働状態にある車両で最も高年式かもしれません。
2台在籍していますがそのうち1台は既に動かないそうです。
車庫ではなくバス乗り場付近に停めてあることから広告塔的な役割なのでしょうか…?
ライオンの装飾が施された観光マスクのレインボーです。
型式は不明ですが恐らくP-RR172BAあたりでしょうか?
フロントから大きく突き出たライオンの顔によって中型ロング車のような見た目になっています。
リアにはエンブレムが残されていますが塗り潰されていてRJなのかRRなのか判別できませんでした。
今回撮影した車両は以上です。
写真はありませんが車庫にはP-MKがもう2台、トヨタコースター1台を確認しました。
サファリゾーンで迫力満点の動物に接近できる上に、古いバスを楽しめる岩手サファリパークは素晴らしい場所でした。
今回快く撮影に応じてくださったスタッフの方々にこの場を借りてお礼を申し上げます。