カザフスタンでソ連鉄

撮影日 : 2023年5月

ソ連運輸省ВЛ80形電気機関車
ソ連運輸省ВЛ80形電気機関車

 

 

ソビエト連邦のかっこいい電気機関車 ВЛ80

古い車両が好きな鉄道マニヤに突き刺さる無骨な外観、前面に輝く共産主義の星マーク、「ウラジミール・レーニン(ВЛ)」の名を冠した形式名などなど、撮り鉄が好みそうな要素が詰まった機関車です
 
ВЛ80が今も現役で走っているのはロシア・ベラルーシカザフスタン・ウズベキスタンの4ヶ国。特にカザフスタンでは比較的多数の車両がソ連時代の塗装のまま生き残っているとのこと。

 

そんなВЛ80に撮影欲を刺激されてしまい、ついうっかりカザフスタン行きの飛行機に搭乗してしまいました。

 

 



 



というわけでカザフスタンに行ってきました。

まずは旧首都アルマトイのターミナル、Almaty-2駅でVL80とご対面。大変おブイですね。

 

 


 

翌朝は寝台列車でカザフスタン第4の都市カラガンダへ
街外れにあるカラガノセク駅南の世界的撮影地でカメラを構えた。

VL80ソビエト国鉄色。世界で一番かっこいい。
VL80ソビエト国鉄色。世界で一番かっこいい。

 

 

広大な乾燥地帯を走るVL80ソビエトグリーン。

ここにはソ連の鉄道風景が残っています。

本数も多く、20分に1本くらい(狙っている方向とは逆向きの列車ばかりが)走っていた。

 

 

 

中国製KZ4Aが牽く緑皮客車
中国製KZ4Aが牽く緑皮客車
色褪せ具合が最高なVL80ソ連色。貨車も緑色で素晴らしい。
色褪せ具合が最高なVL80ソ連色。貨車も緑色で素晴らしい。
日没間際の光線を行く。
日没間際の光線を行く。

 

 

日没まで撮影した結果、帰りのバスが全て回送扱いで走り去ってしまい市街地まで3時間歩くことに……。

夜の市街地行きバスは時刻表上に存在していても、実際には客扱いしていない可能性があるので訪問される方は注意されたい。

 

 


Жезқазған
Жезқазған

 

 

後半戦はカザフスタン中央部の Жезқазған(ジェズカズガン?)

Жезқазғанは銅の採掘のために作られた鉱山都市。

市内の工場と鉱山を結ぶ専用線では貨物列車が高頻度で走っている。

 

 

 



ここで活躍するのは東ドイツ製の凸型電機EL21 通称クロコダイル

大体1時間ヘッドでプッシュプル編成の鉱石モリモリ貨物がやって来る。

市街地のすぐ近くでも線路周辺は荒野と化しているので撮影地には困らなかった。




EL21M-221 1985年東独製
EL21M-221 1985年東独製
ソ連製のデカいDL、これはかなりかっこいい。
ソ連製のデカいDL、これはかなりかっこいい。

 

 

撮影地にずっと人がいたので、声をかけてみたらまさかの日本人撮り鉄。

こんなステップ地帯の果てでも同胞に出会えるのだから、やはりカザフスタンは世界的有名観光地なのだろう。