2024年9月撮影

韓国に唯一残された旧型電車 ソウル交通公社旧1000系を求めて韓国を訪問した。
旧1000系は現在車齢35年。韓国では以前まで鉄道車両の法定耐用年数が定められていて、基本的には製造後25年を経過した車両は廃車することになっていた。
しかし、2012年にこの制限が撤廃されたため、延命工事を受けた上で韓国最古参の電車として現在も運行を続けている。
この電車は130編成以上が走る地下鉄1号線の中でも僅か6編成だけの存在な上に、運用範囲も100km以上と遭遇するだけでも苦労する電車である。
1号線電車はKORAIL運用とソウルメトロ運用に分かれていて、公式時刻表の列番から運用を見分けることは出来るのだが、そのメトロ運用もステンレスの新1000系ばかり。メトロ運用は全列車が東廟前駅から回送or始発電車で出庫するので、早朝に運用調査をするのが確実かもしれない。
というわけで東廟前で運用調査を行なった後に、回基2号踏切へ繰り出した。

回基2号踏切は1号線に唯一残る踏切で、日本では殆ど見かけなくなった踏切監視員が常駐している。
地元の撮り鉄が時々やって来る場所らしく、撮影許可を取る際も友好的な雰囲気だった。





朝から晩まで1000系を追い続けた一日。
夜間はヘッドライトが点いていて大変おブイでした。
というわけでソウル遠征はこれにて終了。
撮影後に上機嫌で仁川のカジノに向かった結果、一夜にして3万円を失ってしまいました。
以下2025年6月追記
ソウルの抵抗制御電車を追う②
2025年6月撮影
2025年6月、1000系電車を追い回すため、再びソウルに降り立った。まずは前回の渡韓でロケハンした地下区間で闇鉄をすることに。
韓国のトンネルは名古屋地鉄並みに暗く、ピン合わせやシャッターチャンスに苦労したが、幸いにもこの日は抵抗車の運用数が多かったため思い描いていたカットを撮影する事が出来た。
昼間は今まで足を踏み入れた事の無かった京元線区間のロケハンを行った。複々線の外側線を走ってしまう京釜線や京仁線と比べて、複線である京元線は駅撮りがしやすく、大体どの駅でも撮影出来そうであった。
沿線でお祭りが開催されているのを見つけたので、途中下車してストリートフォト。ステンレス電車と違って、街並みの中にあっても車体の主張があっていいですね。