2025年1月撮影
中国のレトロトラムと言えば大連市電が有名ですが、実は大都会・上海にもレトラムが走っている。
場所は松江区郊外の上海影视乐园という映画村の中。ここには租界時代の上海の風景を再現した街並みが広がっており、大通り(南京路、西藏中路、延安路)には市内電車の軌道が敷かれている。時刻表は見当たらなかったものの、平日昼過ぎに訪問した際は30分間隔で電車が走っていた。
飛行機のトランジット待ちでの訪問だったため1時間しか滞在出来なかったものの、追っかけ撮影が可能だったためかなりの枚数を撮影することが出来た。
上海有轨电车 B16号电车
この日運用に就いていた電車はB16号。1930年代の市内電車を再現した車両で、トロリーポール集電のレトロな車両でした。
車体は若干作り物感がありますが、台車はかなりの年代物のようで、板バネがレール方向に配置され端梁が低い古典的な台車を履いている。これは推測ですが台車は日本製(戦前から戦後にかけて流行したブリルのコピー品)のような雰囲気。一体どこから持ってきたのだろうか。
上海レトラムは映画村の中だけあって沿線風景が激ブイ。租界時代に建設された中華と西洋文化が織り混ざった街並みと共にトラムを撮影出来る。
特に屋上の電飾看板が目立つ新世界デパートがとても良い雰囲気だった。ちなみにこのデパートは本物の南京東路にも現存している。