2022.8
北海道の中央、大雪山地の奥深くにそびえたつトムラウシ山。
この山を登る道路は幅が狭く未舗装のダート区間が続いているものの、なんと今も路線バスが走っている。
それが北海道拓殖バス 72系統 トムラウシ温泉線だ。
トムラウシ温泉線はJR新得駅前からトムラウシ温泉(東大雪荘)までを結ぶ片道約60kmの路線。
このうち路線終端の10kmほどが今回紹介する狭隘区間だ。
なお、この路線は季節限定運行で本数は1日2往復なので注意が必要。
急勾配・急カーブ・砂利道のバスが走るとは思えない道を進む。
砂利道を走る路線バスは多々あれど、これほど未舗装区間が長い定期バスは全国を探しても中々無いはず。
車両は中型バス(レインボーHR)が充当。
ノンステップバスで行く山道は迫力満点だ。
道中はかなりの狭隘路。
バス1台がギリギリ通れる道幅で、ガードレールは少なく、路肩は弱い。離合には苦労しそうだ。
未舗装の悪路ではあるものの、標識だけは幹線道路にあるような立派なものが設置されている。
こう見えても町道や林道ではなく、北海道が管理する道道718号線。
アスファルトやガードレールが無くても青看板は道道仕様だ。
終点のトムラウシ温泉に到着。
背景の巨大な建物は秘湯の宿、東大雪荘。
狭隘路線バスを満喫したあとは温泉を楽しもう!
【車両紹介】
北海道拓殖バス D701
ナンバー : 帯広200 か·241
車種 : 日野レインボーHR
型式 : KK-HR1JKEE
元関東バス