12-14 Oct. 2019
札幌から西へ約800km。ここはロシア極東の港湾都市、ウラジオストク。
世界最長の鉄路として知られるシベリア鉄道の終着地である。
さっそく線路脇でカメラを構えると長編成の客車を連ねたЭП1型機関車がやって来た。
この列車はノヴォシビルスクから来た寝台特急008H。
始発駅を出てから5日間走り続けているらしい。ロシアは広い。
そして撮影中に警察に連行される心配は杞憂に終わった。
どうやらシベリア鉄道沿線では撮影を咎められる事は少ないようだ。
ウラジオストク周辺では近郊電車“エレクトリーチカ”が主力。
近郊電車と言ってもこの列車は約350km離れたルージナが始発駅。やはりロシアは広い。
6両編成のЭД9МК型は快速タイプの列車で使われている。
古そうなエレクトリーチカも走っていた。
その外観から70年代の車両かと思いきや実は1998年製造のЭД9Т型。
日本の湘南顔車両を想起させるレトロなデザインだが意外と新しい車両だ。
つり目タイプのエレクトリーチカは空港アクセス列車“アエロエクスプレス”で使われている。
このЭД9М型は前面こそ近代的なデザインであるものの側面はビードが剥き出しで旧型車両のよう。
新型エレクトリーチカ、ЭЛ3Д形。
ウラジオストク近郊列車は大多数がこの形式で運転されていた。
小綺麗な列車でエレクトリーチカ感が薄い車両だと感じる。
この車両の導入によって丸顔タイプの旧型車両はウラジオストクからは引退してしまった。
ウラジオストク駅付近にある踏切からは待機している貨物列車の並びを撮影する事が出来る。
3ЭС5К型電気機関車は3車体連結タイプの貨物用牽引機。出力9000kWを超える超ハイパワー機である。
因みにここで一眼レフを構えていると通行人から奇異の目で見られることもあり注意が必要。
ウラジオストク-ハバロフスクを結ぶ寝台列車Океан(オケアン号)
次回の訪露では寝台列車の乗車を果たしたい。