台湾の鉄道風景:2020年2月の旅

 

2020年2月の連休、私は3ヶ月ぶりに台湾の地を踏んだ。これが2020年の最後の海外旅行となった。直後に新型ウイルスが世界を席巻し、航空便の運行停止や国境の閉鎖が続々と報じられる中、あの時がまさに最後のひとときだったと今振り返る。

 

 

回送 彰化-花壇
回送 彰化-花壇

 

まずは彰化に足を運び、そこで自強號の送り込み回送を撮影した。自強號は台湾の特急列車だが、1日1往復のみイタリア製の旧型電車EMU300型電車で運行される。普段は9両編成で走ることが多いが、日曜日は12両編成で運転されるという。勿論この日は日曜日。12連にもなると流石にかっこいい。

 

 

 

撮影後は台中港線へ。

7121次 貨物弁公室-台中港
7121次 貨物弁公室-台中港

 

台中港線では貴重なR20型柴電機車牽引の貨物列車が撮影出来た。

この路線は運行本数が少なく、午前中に最大3往復する日もあれば、まったく運行しない日もある。この日は10時頃から2往復していた。

 

 

翌日は屏東線を走る団体列車の撮影へ

南方公園臨 九曲堂-六塊厝
南方公園臨 九曲堂-六塊厝

 

レトロな塗装の商務客車を使用した団体列車。

実はこの日が塗装変更後初めての営業運転でした。

今後は専用機関車が登場する予定で、この日のように一般色の機関車が牽引することは無くなるかもしれない。

 

 

自強371次 九曲堂-六塊厝
自強371次 九曲堂-六塊厝

 

DR3100型自強號

日本のローカル私鉄向けレールバスのような顔をしていますが立派な特急型気動車。言わずもがな日本製です。

 

 

 

自強303次 九曲堂-六塊厝
自強303次 九曲堂-六塊厝

 

続いて、DR3000型自強號も登場。この車両はどこか懐かしいデザインでキハ20系を彷彿とさせる。電車の自強號は華やかな印象を与えるが、気動車になると一気に普通列車のような素朴な外観になるのも面白い。

 

 

自強167次 九曲堂-六塊厝
自強167次 九曲堂-六塊厝

 

さらに、南アフリカ製のEMU1200型自強號も登場。現在は退役が進み、1日1往復の運行となっているこの車両には、ファンの間で「チキンラーメン」と呼ばれることがあるという。色味やデザインは、まさにチキンラーメンそのもの。

 

 

區間3137次 九曲堂-六塊厝
區間3137次 九曲堂-六塊厝
最後に、韓国製のEMU500型區間車。8連に増結されたその姿は大変おブイでした。