インド鉄道 ダブルスタック専用線 撮影

撮影日 : 2023年12月

西部貨物専用回廊
西部貨物専用回廊

 

 

ナマステ! 年末はインドのラジャスタン州を訪問した。

目的はインドが誇る複層貨物鉄道輸送。

世界唯一の架線下ダブルスタックを追い求めてきた。

 




ダブルスタック貨物とは、コンテナを2段重ねにした貨物列車のこと。

この列車はアメリカやカナダなどでも運行しているのだが、インドのダブルスタックは他国とは大きく異なる特徴がある。


インドのダブルスタックは車高が高く、コンテナ同士の間隔も狭い。
インドのダブルスタックは車高が高く、コンテナ同士の間隔も狭い。


上の図のように、他国では台車の間を低くした専用の低床貨車を使っているので、車高は機関車より少し高い程度に収まっている。

それに対して、インドでは通常の貨車を使っていて、機関車の2倍近くあるとても高い車高が特徴。
この構造なら台車の上にもコンテナを置けるので、コンテナ同士の間隔も狭くなっている。

そして、最大の特徴は電化路線を走るということ。
過去には中国でも架線下ダブルスタックの試運転をしていたが、現在走っているのはインドだけ。
車高7.1m、架線高は8.65mもあり、これは世界一の高さらしい。





今回訪れた路線は貨物線の「西部貨物専用回廊(Western Dedicated Freight Corridor)

国鉄とは別の企業 DFC社 が運営する複線電化の新線で、デリー近郊からムンバイ近郊を結んでいる。


実は2年前にもダブルスタック貨物狙いでインドを訪問していましたが、当時訪れた路線はデリー近郊の在来線だったため貨物列車の本数が少なく不完全燃焼だった。

そこで今回は多少アクセスが悪くても効率的に撮れそうな専用線を選択した。

 

 

この専用線はかなりの高規格路線で、踏切がゼロ&駅撮り不可という撮り鉄泣かせの路線。

Googleマップと数ヶ月間にらめっこして撮影出来そうな場所を捻り出してきました。

 

 

 

撮影地① Pacharmalikpur ~ Kishangarh

 

まず訪れたのはラジャスタン州中部の田舎町。外国人がまず来ない場所だからか、撮影中は常に地元の子供達が集まってくる状態だった。

 

WAG-9HC 41720
WAG-9HC 41720

 

 

最初にやってきたダブルスタック。

さっそくフル積載の列車が来てくれた。

アメリカのダブルスタックとは全く違う、側面が壁のようになった編成がインド流。

まさに世界でも唯一無二の列車でしょう。

 

 

 

まるで壁のような列車。迫力が凄まじい。
まるで壁のような列車。迫力が凄まじい。
WDG-4G 49122
WDG-4G 49122


最初のフル積載は運が良かったのか、その後はコンテナ積載率が渋すぎる列車ばかり。
逆光方向の列車は殆どフルコンなので昼夜の輸送力には差があるのかもしれない。





午後はトラディショナル構図が順光になる。

WDM-3A 11334
WDM-3A 11334



貨物線を走る謎の客レ。

窓のない客車なので恐らく自動車の新車輸送だと思われる。

これは普通にかっこいい。




WDG-4G 49297
WDG-4G 49297


積載率の悪い列車が数本通過した後、ようやくフルコン貨物がやってきた。
太陽の位置も素晴らしく、最高のブイをキメることが出来た。
それにしても電化区間でこの高さの列車を走らせるのは頭おかしすぎる(褒め言葉)



WAG-9HC 33555
WAG-9HC 33555



なんだこれは……たまげたなぁ……


インドの電気機関車は基本的に後ろ側のパンタを上げて走っているはずだが、この列車は前パン状態でやってきた。




 


この撮影地は順光方向は1〜2時間に1本ほど、逆光方向は1時間に3〜4本ほどとかなり本数に差があった。

逆光方向も遠景で側面から撮影すればもう少しコマ数を増やせたかもしれない。






翌日は別の撮影地へ

移動中に盛土から滑落して捻挫したため枚数は少なめ。


 

撮影地② Shrimadhopur ~ Pacharmalikpur


Ringas駅から北に徒歩5分ほどのお手軽撮影地。猛犬がウロウロしているリスキーな場所だった。


WDG-4 12566
WDG-4 12566

 

ちょっと古めの機関車が牽引するダブルスタック。

線路沿いで猛犬が野生の馬を襲っていて危なかったので跨線橋の上から撮影した。

 

そして、この跨線橋から降りる際に滑落してしまい、足を引きずりながら撮影することに………




WAG-9H 31886
WAG-9H 31886
WAG-9HC 43454
WAG-9HC 43454
WAG-9HC 41720
WAG-9HC 41720
WDG-4G
WDG-4G
WDG-4 12288
WDG-4 12288

 

 

やはりこの撮影地も逆光方向の列車が多かった。

2年前にデリー近郊で撮影した際も同じ傾向にあったので、恐らく日中帯は北行・夜間帯に南行が走るダイヤだと思われる。

 

 

 




ダブルスタック貨物の運行区間について、ネット上にはあまり情報が無かったので把握している範囲内で纏めてみた。

Port Pipavavへの引き込み線は非電化っぽいので誰か行ってみてほしい。 



書かれている駅名の先頭に「New」または「DFCCIL」をつけてGoogleマップに打ち込むと場所が出てきます。