
韓国が誇る高速列車 KTX。フランスのTGVをベースに開発された大変おブイな車両である。
これまでもソウル市内の有名撮影地などでカメラを向けてきたが、やはり高速列車は高速新線を駆ける姿こそが本領ではないだろうか。
ところが韓国の高速鉄道は、防音壁で線路全体が覆われており、沿線からの撮影は容易ではない。
そんな中でどうにか狙える場所はないかと、航空写真や前面展望動画に張り付いて、いくつかの目星をつけてきた。今回はそのロケハンを兼ねて訪韓することにした。

ソウルから電車とバスを乗り継いで約3時間。たどり着いた山あいの集落でカメラを構える。
人口の少ない山間部では、防音壁の設置が途切れる区間が点在しており、ここもその一つ。
地形を無視するかのように、山岳トンネルとスラブ軌道で一直線に貫くKTX。「高速鉄道」の正しい姿を写真に収めることができた。





ソウル市内の在来線区間で見るKTXとはまるで別物。
高速新線でしか味わえないスピード感と迫力には、ただただ圧倒されるばかりであった。