2022年9月撮影
東南アジア屈指の大都会、タイの首都バンコク。
この都市では日本メーカー製のバスが多数走っている。
その中でも 三菱 RP118 は日本のエアロスターKによく似ている事で有名だ。
日本では静岡県などの一部地域でしか見られなくなったエアロKを求めて、バンコク郊外のミンブリー市場へ足を延ばした。
バンコク大量輸送公社(通称:BMTA)が運行しているRP118は、赤バスと呼ばれる最も運賃の安い種別のバスとして走っている。
運賃は全区間均一で8バーツ(約30円)。2時間を超える長距離系統でもこの値段で乗れる。
現在バンコクでは中国製のピカピカな最新型バスが絶賛投入中ですが、赤バスは今でもほぼ全車が日本メーカー製の旧型車両。
バリアフリーとは無縁で環境に悪そうな黒煙を上げながら走っています。
▲バンコクのRP118 | ▲静岡のエアロスターK |
左がエアロスターKにそっくりな三菱RP118
右は本物のエアロK(日本では殆ど引退したものの何故か静岡県だけは今でも沢山いる)
その外観から完全日本製だと思われがちですが、実際はシャーシ(足回り)だけが三菱製。
ボディはタイの現地メーカーが製造したものを架装しています。
三菱シャーシなのであえてエアロスターに寄せた外観にしたのでしょうか。
RP118を見るならミンブリー車庫がオススメ。
バンコク中心部からかなり離れているものの、殆ど全ての赤バスがこの車種に統一されている。
都心部からはセンセープ運河の水上バスでアクセスが可能だ。
より都心に近い車庫だとクロントゥーイ車庫にもRP118が配備されている。
ミンブリー車庫はマーケットの中に位置しているため、出庫するといきなり市場の隙間を縫って走る区間が現れる。
バンコクの大型バスは基本的に主要な大通りだけを走るので、このような光景はかなり珍しいと思う。
1990年代初頭に製造されたRP118は都営バスの中でもかなり古参の車両となっている。
ミンブリーではまだまだ主力車両ですが、引退時期もそう遠くないと思われるので乗車はお早めに。
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